普段使うモノで社会に貢献できる、サステナブルな製品と出会ってみた!

 昨今のビジネスシーンでは製品の素材についてサステナビリティを考えることが増え、職場はもちろん、普段の生活の中でも耳にするようになったアップサイクルやダウンサイクルなどの新しい用語。
SDGsが注目されるとともに、作った製品を循環させるための用語も増えてきました。
そこで今一度、違いや正しい意味を理解してもらえればと思います。


  
SDGsの目標12は「つくる責任 つかう責任」を設定しており、持続可能な消費と生産を構築することを目標としています。
これらの用語は廃棄物の発生を大幅に削減することを推奨する考え方なんですね。
 
 
用語について調べていると、ちょうどサステナブルなグッズなどを紹介する「第7回ライフスタイルWeek 春」が開催されていたのでお邪魔してきました。


その中でアップサイクル、リサイクルの2つの観点から魅力的な取り組みを行っている企業がありましたのでご紹介します。
 
 
<本田技研工業株式会社さん×株式会社ESTさん>
まずは車やバイクなどのモビリティでおなじみの本田技研工業株式会社さんが、アップサイクル製品を展開している株式会社ESTさんと組んで、自社製品に関連した部品のアップサイクルを行っていました。

こちらは本田技研工業株式会社の新規事業社内コンペで選ばれたプロジェクトらしく、コンセプトは「いいな、と思ったらエコだった」。
まず製品の良さを感じてもらうことを入り口としている点が、人の興味を動かすアップサイクルになっているのだなと感じました。
例えば、シートベルトを使った椅子や、シートカバーを使ったサンダル、エアバックで作ったコインケースなどその可能性は様々。

これから様々な企業とコラボして製品を生み出していくことも考えているそうです。
車の補修部品として保管されていたものが、次の価値ある素材として形を変えて世に出ていく、そして新たな可能性となって次のサステナビリティな製品や活動へとつながっていくのは素晴らしい取り組みだと思います。
本田技研工業株式会社さんのモビリティ部品だからこそできる、高い機能性や耐久性を活かしたアップサイクル製品でした。
【株式会社エストさんのwebサイト】
http://www.est-c.jp/

 
<CURVERさん>
もうひとつはリサイクルという点でのご紹介で、オランダで創業した家庭用樹脂製品メーカーのCURVERさん。

キッチンやランドリーなど様々な収納アイテムをデザインし、その多くが「循環プラスチック」という考えのもとで製品化されています。
実は世に出回っているリサイクル製品といわれている製品の再生プラスチック使用率はあまり高くないのですが、CURVERさんは再生プラスチック70%〜100%の製品を数多く開発。

注目すべきは色(発色)とデザイン性。
リサイクル製品はくすんだ色が多めですが、CURVERさんは真っ白な製品を実現しています。
ヨーロッパではプラスチックを色別に回収するため、真っ白なリサイクル製品の開発も可能。
また手編みニットのようなデザインの可愛らしさや美しさは強度を高めることにも一役買っており、長く使用してもらうためのサステナビリティな工夫が随所に施してありました。
サステナビリティな考えが進んでいるヨーロッパ・オランダならではのリサイクル製品ですね。
【CURVER正規代理店・株式会社 藤栄さんのwebサイト】
https://www.fujiei.co.jp/

 
 
環境のことを考えることで様々な施策が生まれ、それに伴った用語が生まれます。
新しい用語や今まで使っていた用語を調べてみると、世界が少し前に進んでいることを実感する良い機会になるかもしれません。
ぜひ皆さんも気になった用語を調べて、その用語を実践している企業などを深掘りしてみてください!

副島夏樹 サステナビリティLabメンバー
副島夏樹 サステナビリティLabメンバー
株式会社アイプラネット コミュニケーションデザイン局クリエイティブ部

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