
【図解付】いまさら聞けない!MVV(ミッション、ビジョン、バリュー) ~パーパスとの関係性は?~
「MVV」って最近よく耳にするけど、実際何のこと? 企業理念や経営理念と何が違うの?最近よく聞くパーパスとの関係は?今さら聞けない…と感じている方もいるのではないでしょうか?
MVVは、もともとは企業が策定するものとして知られていましたが、「部門やチームでMVVを策定する」「個人のMVVを策定する」機会も増えているようです。
このコラムでは、そんな疑問を解消し、MVVについて、特にパーパスとの関係性も踏まえて分かりやすく解説していきます。
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MVVって何だろう?
MVVは、Mission(ミッション)、Vision(ビジョン)、Value(バリュー)の頭文字を取ったものです。
Mission:ミッション
企業や組織の存在理由や目的を明確に示し、何をするのか、どのような価値を提供するのかなど、具体的な活動や目標を含むもの。
例えば、「顧客に最高のサービスを提供し、満足度を向上させる」といったステートメントで表現されます。
Vision:ビジョン
企業や組織が将来的に目指す理想の状態や姿を示すもの。
例えば、「持続可能なエネルギー社会を実現するリーダーになる。」といったステートメントで表現されます。
Value:バリュー
企業や組織が重視する価値観や信念を示し、組織文化や行動基準を形成するもの。
誠実、革新、チームワーク、顧客中心主義、スピード、創造力多様性など、いくつかのバリューを設定するのが一般的です。
パーパスって何だろう?
パーパスは、企業にとって目指すべき北極星に例えられます。企業の「存在意義」や「社会における役割」を指し、なぜこの事業を行うのか、という根源的な問いに答えるものです。企業が社会にどのような影響を与えたいのか、どのような未来を目指しているのかを示すものであり、企業によっては、企業理念として掲げている場合もあります。
パーパスとMVVの関係性
パーパスとMVVは、どちらも企業の目指す方向性を示すものですが、それぞれ役割が異なります。
パーパスは、企業の存在意義や社会における役割といった、根源的な理念を示します。一方、MVVは、パーパスを達成するための具体的な行動指針を示すものです。
図解すると、以下のようになります。
このようにパーパスとMVVが連携することで、社員一人ひとりが企業の目指す方向性を理解し、共通の目標に向かって進むことができます。MVVは、パーパスという北極星に向かって進むための羅針盤や航海図のような役割を果たします。羅針盤や航海図を用いて、具体的な進むべき方向や取るべき行動を明確にすることで、企業は北極星であるパーパスに到達することができるのです。
MVVが会社や組織にもたらす効果って?
MVVを明確にすることで、企業は以下のような効果を得られます。
- 社員のモチベーション向上:MVVを共有することで、社員一人ひとりが自分の仕事の意味や価値を理解し、モチベーション高く働くことができます。
- 組織の一体化:MVVを共有することで、社員全体の意識を統一し、組織としての一体感を高めることができます。
- 意思決定の効率化:MVVに基づいた意思決定を行うことで、迅速かつ効率的な意思決定が可能になります。
- 企業価値の向上:MVVを明確にすることで、企業のブランドイメージ向上や顧客からの信頼獲得に繋がり、企業価値を高めることができます。
MVVを策定するには?
MVVを策定する際の標準的なステップは以下の通りです。
- 現状分析: 企業の現状や課題、強みなどを分析します。SWOT分析やアンケートなどを活用し、現状を把握しましょう。
- 理念の明確化: パーパスを明確に定義します。企業のビジョンや目指す未来を検討し、パーパスを言語化しましょう。
- MVVの策定: パーパスに基づき、ミッション、ビジョン、バリューを策定します。従業員を巻き込むワークショップ形式も効果的です。
- 浸透: 策定したMVVを、社内全体に浸透させます。社内報や研修、評価制度などを活用しましょう。
企業によって、MVVの策定方法や手順はさまざまです。みなさんの会社や組織にとって、理想のMVVをぜひ描いてみてください。
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